Macアドレスランダム化とは

テクノロジー

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MACアドレスとは?

MACアドレスとはスマホやPCなどに固有に割り振られてるネットワークが端末を識別するために使用されるIDみたいなものです。

端末ごとにメーカー側で世界に1つだけの固有の番号が割り振られていて、被ることはありません。

この番号はアメリカのIEEEという標準団体によって管理されています。

MACアドレスフィルタリング

MACアドレスを用いることで、企業の無線LANネットワークに社内の人が持つ端末だけを接続可能にし、不正な接続を防ぐことが出来るようになります。

このような機能をMACアドレスフィルタリングと言います。

多くのWi-FiルーターにはMACアドレスフィルタリング機能があり、オフィスで使っているルーターに使用している企業も多いのではないでしょうか。

MACアドレスランダム化とは

プライバシー保護の目的で2020年頃からリリースされているOSに導入されているパソコンやスマホなどの機能です。

そもそもMACアドレスだけで個人の特定は難しいのですが、他の情報と紐付けることで利用者の特定が可能になる場合もあります。そこで本来、固定の値であるMACアドレスをランダムな値にすることで、プライバシーの保護を更に強固なものすることが出来ます。

最近のOSではデフォルトでMACアドレスがランダム化される設定になっていることが多いようです。例えばiPhoneではiOS14以降この機能がデフォルトで設定されます。

PCが突然Wi-Fiに繋がらなくなる?

この機能の問題点としてはOSアップデートのタイミングで、自動でランダム化が設定されてしまうことです。(個人のプライバシーを守るための仕組みなので仕方ないことですが。)

つまり今まで接続できていたオフィスのWi-Fiに突然接続が出来なくなった。なんてことが起こる可能性があります。

こちらは会社がオフィスのWi-FiルーターにMACアドレスフィルタリングをかけて、端末の接続を許可している場合などになります。

そんな時の為に、MACアドレスランダム化が導入されたPCやスマホにはアクセスポイントごとに従来の固定MACアドレスを使う設定が出来るようになっています。

MACアドレスのランダム化をオフにする

iPhoneを例にMACアドレスランダム化をオフにする手順をご紹介します。

  1. 設定 > Wi-Fi を開き、該当するネットワークを見つける
  2. 右側の詳細(ℹ︎アイコン)をタップ
  3. プライベートWi-Fi アドレスをオフ

上記の設定で、端末側で設定されている従来の固定MACアドレスに戻りますので、今まで接続出来ていたWi-Fiであれば再度接続されるはずです。

こちらの設定は前述した通りWi-Fiのアクセスポイントごとの設定になりますので、他のWi-Fiに接続する際はMACアドレスがランダム化されている状態です。

普通に生活してて、この辺の設定をいじることはまずないとは思いますが、公共のフリーWi-Fiなどでは変更しないほうが良いでしょう。

まとめ

MACアドレスフィルタリングがかかっているWi-Fiに突然接続できなくなった際は、MACアドレスランダム化の設定を疑ってみると解決するかもしれません。